INTAMSYS社が、Victrex社の付加価値製造(AM)ソリューションの最初の企業として参加 – INTAMSYS

INTAMSYS社が、Victrex社の付加製造(AM)ソリューションの最初の企業として参加

2020.07.20

VICTREX社はPEEKとPAEKを軸とした世界で最も高性能なポリマーを扱うサプライヤーである。
これまで材料そのものは精密機械加工や射出成形などの従来の製法に使われており、3Dプリンティングによる付加製造(AM)への導入は進んでいない状況だった。理由には、射出成形からFDM方式3Dプリンターに切り替えて造形しても、層間接着力が弱く、Z軸方向の強度が低下し、材料本来の機械的特性を十分に得られない問題があるからだ。

今回、VICTREX社が発売した「VICTREX AM 200 PAEK」は、付加製造(AM)に特化して設計・最適化されたフィラメントだ。3DプリンティングによるZ軸の強度を更に高める為、PEEKやPAEKの造形を得意とする中国INTAMSYS社に提供し実験を行った結果、プリント時の層間接着力や安定性が向上した。

「VICTREX AM 200 PAEK」で3Dプリンティングした造形物

INTAMSYS社 では、新材料「VICTREX AM 200 PAEK」の機械的性能試験を実施する為、デュアルノズル高性能3Dプリンター「FUNMAT PRO 410」など、様々な3Dプリンターを使用して試験した。この「FUNMAT PRO 410」は、最大305×305×406mmまでのサイズを造形でき、PEEK、PEEK-CF、PEKK、PC、PC、PC-ABSなど様々な高機能材料に対応している。以下の数値は、物理的特性と機械的特性の試験結果である。

「VICTREX AM 200 PAEK」のアニール処理前(左)とアニール処理後(右)の造形写真

INTAMSYS社の3Dプリンターを通じて、「VICTREX AM 200 PEAK」は、層間接着性や安定性が向上し、造形中の収縮や反りも少なく、FDM方式3Dプリントへの適合性の高さを証明した。「VICTREX AM 200 PEAK」は高い耐摩耗性、耐熱性、耐疲労性、耐腐食性があり、優れた機械的特性を要求される用途向けに設計・開発された付加製造(AM)向けソリューションである。

2021-05-12T15:34:27+00:00